続き
嫁父「私は…娘すら満足に大学へ出せないダメ親父です…。
学費は何とかなるのに、生活費が少し足らんのです…」
俺「…」
嫁父「数ヶ月前まで赤の他人様だったあなたに
こんな事を申すのは本当に恥ずかしいことだが、
娘を一緒に住ませてやってはいただけませんか?」
俺「…」
嫁父「勿論、金銭面では迷惑はかけません、
この私の末代まで語られよう恥な頼みを是非聞いて下さい。
娘にだけは大学を出させてやりたいんです…」
急展開で何が何だか分からない俺
俺「事情は何となく分かりました、
ですが私の一存では残念ながら決められません」
嫁父「…」
俺「少しお時間を下さい、5分で結構です」
そう言って、俺は実家に電話した
両親に事情を話すと、
早めにその嫁父を連れて来るよう言われた
俺「お父様、お忙しいところ恐縮ですが、
これから私の実家まで来ていただけますでしょうか?」
嫁父「え?」
俺「私の父も実は広島で土建業を営んでおりまして、
建築分野の仕事を手伝ってほしいと言っております」
嫁父「それは…」
俺「今まで書いてきた図面を持ってきて、見せてほしいそうです」
嫁父「分かりました、今すぐ行きましょう」
盛岡に着いて2時間弱で今度は一路広島へ行く俺達
広島に着いて実家までバスで移動
実家に着くと俺父は嫁と出かけて来いと言われ俺達は外出
両親と嫁父は事務所で何やら話しはじめた
122: 105 2010/02/26(金) 16:39:07
これで最後
3時間ほど遊んで帰ると、晴れやかな笑顔をした
嫁父と両親が楽しそうに会話していた
俺父は嫁に話があると言って事務所に呼んだ
俺父「あなたのお父様はしばらく私の会社に勤めて頂くことになりました」
嫁「え…?」
俺父「事情は聞きました、建築士としての腕も
少し見せて頂きましたが素晴らしい」
俺「父さん、盛岡の方はどうなるんだ?」
俺父「事情が事情じゃけえ、あのままいても状況は良くならん。
だったら事態が良くなるまでここで働いた方がいいだろう」
俺父「嫁さんには申し訳ないが、しばらくはここを
実家と思ってくれませんか?お父様なら必ず
盛岡へ帰れるまで立ち直るでしょう」
嫁父の再就職から嫁の学生活費問題まで一気に解決し
俺達が一緒の部屋へ住む話も双方同意でまとまった
そんな怒涛の一件が済んで俺達はまた
東京で勉強に遊びに全力で楽しんだ
生活費は俺父が
「バイトはせんでいい、その時間で勉強して遊べ。
お前らを養うくらいどうにでもなるわ」
そう言って送り出されたので言葉に甘えてさせてもらった
俺は専門学校を卒業し放射線技師試験に合格、
家からすぐ近くの病院に就職
嫁の大学4年時の生活は俺が持って嫁の看護師合格をサポートした
その翌年、嫁も看護師試験に合格し俺と一緒の病院に就職
お金を貯めてひとしきり落ち着いた本日に婚姻届を提出してきた
なので良く考えたら昨日の時点では
まだ気団じゃなかったんだよなw
スレ汚してスマソ
出来損ないみたいな2時間ドラマみたいな話で恐縮だ…
嫁父の後日談は書いた方がよさ気?
123: 名無しさん@お腹いっぱい。 2010/02/26(金) 16:44:20
124: 名無しさん@お腹いっぱい。 2010/02/26(金) 16:57:05
125: 名無しさん@お腹いっぱい。 2010/02/26(金) 17:03:48
128: 名無しさん@お腹いっぱい。 2010/02/26(金) 18:10:48
131: 名無しさん@お腹いっぱい。 2010/02/26(金) 18:56:03
良い話を聞いた。
本当に良かった。
嫁父の後日談を書かずに完結と言えるだろうか?いや言えない(反語
って事で後日談よろしく!
133: 105 2010/02/26(金) 21:06:28
戻ってみれば反響凄すぎワロタw
それじゃ後日談と行きますか
再就職後の嫁父は鬼神のごとき働きを見せたという
特に製図をしている際、迫力の余り
誰ひとり声をかけられなかったそうだ
嫁父が俺の実家で働くようになった2002年7月から
嫁父の製図技能が評価され
県職員の社宅リフォームの工事をはじめ
いくつかの大きな仕事が入った
また、県外では阪神大震災の住宅復旧にも大きく貢献し
弱点だった建築の大幅な増収もあって
会社全体での嫁父加入後の売上が70%増になった
そんな話を受けて俺達も受験生でも無いのに
毎日4時間は必ず勉強して出来る限りの努力をした
その甲斐あってか嫁父は2007年には
盛岡の一旦売却された事務所を買い戻し
俺の実家の完全子会社とはいえまた営業を始める所まで戻った
今年1月には営業も軌道に乗り
実家から完全に独立、協力企業として
製図やその他得意分野の技術を相互提供している
俺達はこの完全独立を見届け、嫁父の心配を全て取り払えたから
今度は俺達が結婚してもっと安心させてやりたい
と考え色々準備をし準備が整った今日籍を入れたって訳だ
あえて書かなかったのだが、嫁母は嫁が14の時に他界
そこから嫁父一人で育てたそうだ
とりあえず、今の目標は双方の親に孫を見せてやる事かね
後日談はこれでおしまいだけど…
あと話すことってあったかな?
134: 名無しさん@お腹いっぱい。 2010/02/26(金) 21:14:34
136: 名無しさん@お腹いっぱい。 2010/02/26(金) 21:32:12
135: 名無しさん@お腹いっぱい。 2010/02/26(金) 21:25:14
せっかくだから、プロポーズの言葉と嫁さんの反応も書いてくれw
139: 105 2010/02/26(金) 22:22:49
みんなレストンクス 俺達は必ず幸せになる! >>135 その話は明日で構わんか? とりあえず今夜は例のスレageてくるわw
(※嫁といたしたらageるスレ?)
今の俺テンションヤバスww 質問されたら何でも答えそうで怖い…
147: 105 2010/02/27(土) 16:57:19
>>135のリクエストにお答えしよう
プロポーズしたのは昨年の12月末の事
嫁父の会社が軌道に乗り独立する事が決定したため
後は俺達が一緒になる事が最大の親孝行と考えた
勤務が終わって家に帰り
夕飯を食べて一息ついた時、
俺は意を決して話しはじめた
俺「なあ、嫁のお父さん会社がまた安定してきて良かったのう」
嫁「そうだね、お父さん張り切ってたよ、これからだって」
俺「これで俺達の周りにあった心配事は無くなったな」
嫁「うん」
俺「俺、こういう時のために色々考えたんじゃが…」
嫁「何?」
俺「今度は…俺達が幸せんなって親を安心させたろうや」
嫁「…(次の台詞がもう分かるのか、小刻みに震えて少し涙目)」
俺「言うのが遅れて済まん、俺と…結婚しよう」
嫁は俺が言い切るか切らないか位で
抱き着いてきて大声をあげて泣いた
俺は嫁の頭を泣き止むまでただ優しく撫で続けた
嫁が泣き止んでから俺は嫁に聞いた
俺「もう分かっているけど、
答えを聞かせてくれる?俺と結婚しよう」
嫁「うん!よろしくお願いします」
年末に広島へ帰った時、俺の両親にこの事を報告
両親は大層喜ぶと、俺母が嫁を呼んで優しく抱いた
俺母「嫁ちゃん、お母さんいなくてもよう頑張ったね。
これからはウチがお母さんじゃけぇ、存分に甘えんさい」
嫁はここでもまた声をあげて泣いた、俺と俺父ももらい泣き
俺父「バカタレが、男がそう安々と泣くなや」
男「泣きながら言われても説得力無いわ」
翌日には嫁父も広島へ来たので報告
嫁父も涙を流して喜んだ
以上、プロポーズのお話でした
148: 名無しさん@お腹いっぱい。 2010/02/27(土) 17:38:19
149: 名無しさん@お腹いっぱい。 2010/02/27(土) 17:40:15
150: 名無しさん@お腹いっぱい。 2010/02/28(日) 02:29:12